建材や間取り、構造、立地……1件として全く同じ家はありません。
そのため外壁塗装工事を行う際も、やはり1軒1軒必要な工事が異なります。
ですがどんな建物でも共通する、大まかな流れがあります。
今回はそんな外壁塗装の大まかな流れを解説します。
外壁塗装の大まかな流れ
仮設足場設置・飛散防止メッシュシート取付
外壁塗装工事を行う時には、まず仮設足場を設置します。
同時に飛散防止のメッシュシートを、足場に取り付けて家を覆います。
安全面はもちろんのこと、足場の組み方によって塗装職人の作業のしやすさが変わります。
ですので、良い塗装工事には良い足場が必要となります。
高圧洗浄
塗装をする前に塗装をする箇所を水で高圧洗浄をしていきます。
洗浄が不足してしまうと、塗装の剥がれや膨れなどの原因となってしまいます。
これから塗る塗料と外壁の間に、汚れや脆弱な塗膜などの異物が入らないように、入念に洗浄をしていきます。
養生
洗浄が終わりましたら、次は養生です。
窓や手すり等の塗装しない箇所だけではなく、色の塗り分けるためにも使用します。
養生にこそ職人の腕が出るという方もいるくらいで、この養生を綺麗にできることが、塗装の仕上がりを綺麗にするためには必須です。
下塗り
養生が終わったら下塗りを行います。
塗装の基本は下塗り1回、上塗り2回の合計3回塗りです。
塗装の耐候性は上塗りの性能に左右されますが、その上塗りの性能を最大限に引き出すためには、この下塗りがしっかりと塗装されていることが重要です。
しかし薄めてしまっても、施工後では分からない部分でもあるため、実は手抜きがされやすい作業でもあります。
上塗り×2回
ここでは同じ上塗り塗料を2回重ねて塗ります。
慣習的に、1度目の上塗りを中塗りと呼ぶことも。
下塗りの時にも書きましたが、塗装の耐候性は上塗りに左右されます。
また完成後の見た目も、ここの仕上がりで決定します。
正に外壁塗装のメインとも言える工程です。
付帯塗装
付帯塗装とは、雨樋や庇、軒天井など、外壁と屋根以外の塗装を指します。
家の大きさが同程度でも、付帯塗装が必要な箇所の数は異なります。
金額が思ったより大きい場合は、ここが原因かもしれません。
この工程に入るタイミングは、職人によって若干異なる場合があります。
完了検査
塗装が全て終わったあと、養生を外して最終チェックを行います。
塗り忘れがないか、仕上がりは問題ないか、現場監督が細かくチェックをしていきます。
仮設足場撤去
最終チェックをクリアしましたら、仮設足場を撤去します。
施工記録報告
全工程が完了しましたら、現場監督が作成した施工記録書をご提出します。
日中お留守であったり、高所のため確認できないような箇所も、各工程ごとに写真に収めてしっかりご説明します。
必要な日数
塗装工事に必要な日数は、やはり家の大きさや構造によって大きく異なります。
しかし一般的なサイズの家であれば3週間前後と考えておけば、大きな誤差は出ないでしょう。
もちろん天候に左右されることですので、思ったよりも早く終わることもあれば、長くかかってしまうこともあります。
まとめ
今回は外壁塗装工事の大まかな流れを解説しました。
あくまで大まかなものですので、詳細な流れは1軒ごとに異なります。
実際に塗装をする時には、工程表が渡されると思います。
工程表の補足として、今回の記事がお役に立てば幸いです。