【施工事例】ひび割れ外壁と塗装不適の屋根を、外壁塗装とカバー工法で綺麗に

⇐施工前 施工後⇒

静岡市葵区にお住まいのM様邸。

外壁に多数のひび割れが見られるとのご相談をいただき、現地調査へ伺いました。

お客様のご要望は「予算内で、必要な修繕をしっかりと行うこと」。

一見すると通常の外壁塗装工事に見えますが、プロの目で診断を進めると、お住まいが抱える複数の重要な課題が明らかになりました。

今回は、的確な現状把握と最適な施工方法のご提案によって、お客様の不安を解消し、美観と耐久性を取り戻した施工事例をご紹介します。

1.ご相談のきっかけとお客様のご要望

「家の外壁に、細かいひび割れがたくさん出てきてしまって…」

釘周りに多数クラックがありました。

お問い合わせのきっかけは、お住まいの外壁に数多く発生していた「ひび割れ(クラック)」でした。

お客様が最も重視されていたのは、「予算の範囲内で、このひび割れを含めた必要な修繕をきちんと行うこと」でした。

2.プロの目で発見した、塗装だけでは解決できない問題点

外壁や屋根の状態を詳細に確認していくと、いくつかの重要な問題点が明らかになりました。

これらは、お客様ご自身も気づかれていなかったポイントです。

問題点①:塗装ができない屋根材「パミール」の層間剝離

まず、屋根を確認したところ、使用されていたのは「パミール」という屋根材でした。

パミールは、1996年から2008年頃に製造されたノンアスベストの屋根材ですが、経年で屋根材自体がミルフィーユのように薄く剥離してしまう「層間剝離」という症状が起こりやすいという特徴があります。

M様邸の屋根も、まさにこの層間剝離が進行しており、表面がめくれている状態でした。

この状態の屋根に塗装をしても、剥離している層ごと塗膜が剥がれてしまうため、塗装によるメンテナンスは不適です。

さらに、屋根には太陽光パネルが設置されており、屋根の修繕にはこのパネルの脱着も必要になることが分かりました。

問題点②:お客様ご自身による「シリコンコーキング」での補修

ひび割れが気になっていたM様は、ご自身でホームセンターで購入された「シリコンコーキング」を使って、ひび割れを補修されていました。

実はこの「シリコンコーキング」が、外壁塗装においては注意が必要な材料なのです。

シリコンコーキングには「可塑剤」という材料を柔らかくする成分が含まれています。

シリコンコーキングの上から塗装をすると、この可塑剤が塗料へ移行し、塗膜形成を阻害してべた付き、汚れや変色の原因になります。

そのため、塗装前には下地処理が必要不可欠です。

これらの問題点を放置したまま塗装だけを行っても、根本的な解決にはならず、数年で不具合が再発する可能性が非常に高くなります。

私たちは、調査結果を写真とともにお客様に詳しくご報告し、それぞれの問題点に対する最適な解決策をご提案させていただきました。

3.課題解決のための最適なプランで施工

お客様のご要望である「予算内で必要な修繕を」という点を第一に考え、建物の長期的な保護を両立させるための、以下のプランで施工しました。

ポイント①:【屋根】塗装ではなく「カバー工法」で、長期的な安心を

 

塗装不適なパミール屋根の最適なメンテナンス方法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法」です。

今回は、断熱性と耐久性に優れたIG工業の「スーパーガルテクト」で施工しました。

カバー工法のメリット

    • 高い防水性: 新しいルーフィングと屋根材で建物を覆うため、屋根からの雨漏りリスクを根本から解消します。

    • 優れた耐久性: スーパーガルテクトは次世代ガルバリウムであるSGL鋼板を使用した屋根材です。長期間にわたり美観と性能を維持します。

    • 断熱性・遮音性の向上: 既存の屋根と新しい屋根の二重構造になるため、断熱性や遮音性が向上し、夏は涼しく冬は暖かい、快適な室内環境に貢献します。

    • 工期短縮・コスト削減: 既存の屋根を撤去・処分する必要がないため、廃材が少なく、工期も短縮でき、コストを抑えることができます。

太陽光パネルについては、一度安全に取り外し、洗浄して保管。カバー工法による屋根工事が完了した後に、ガルテクト用の固定部材で再度しっかりと設置し直しました。

ポイント②:【外壁】シリコンコーキングに適切な処置を

お客様ご自身で補修されていたシリコンコーキング箇所は、まず表面のシリコンコーキング材を可能な限り撤去します。

その後、残った取りきれなかったコーキング材が塗料に影響を与えないように、「ブリードオフプライマー」という下塗り材を塗布します。

このプライマーが、可塑剤が表面に染み出すのを防ぐ「蓋」の役割を果たし、上から塗る塗料の密着性を確保し、ブリード現象を防ぎます。

これらの丁寧な下地処理こそが、塗装の仕上がりと耐久性を大きく左右する、重要な工程です。

ポイント③:【塗料・配色】

屋根に費用を割いた分、外壁の塗料はコストパフォーマンスに優れた「シリコン塗料」での施工となりました。

そして、今回の塗装で特筆すべきは、お客様の卓越した色彩センスです。

ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3色を巧みに使った塗り分けをご希望されました。

3色塗り分けは、色の組み合わせや塗り分ける範囲のバランスが非常に難しく、少し間違えるとまとまりのない印象になってしまいます。

M様はベースカラーに有彩色の黄色を、アソートカラーとアクセントカラーは無彩色である白とグレーを選択し、見事にまとめあげました。

4.まとめ:お住まいの声に耳を傾け、最適なメンテナンスを

今回のM様邸の施工は、単に外壁を塗装するだけでは解決できない、複数の課題を抱えた事例でした。

  • 塗装できない屋根材「パミール」へのカバー工法による対応

  • お客様によるシリコン補修への適切な下地処理

もし、これらの問題点を見過ごして塗装だけをしていたら、せっかくの工事が無駄になっていたかもしれません。

外壁のひび割れや色褪せは、お住まいが発しているメンテナンスのサインです。

「うちも同じような症状があるかも…」「この屋根材は塗装できるのかな?」など、少しでも気になることがございましたら、ぜひお気軽に当社までご相談ください。

無料の建物診断で、お住まいの状態をプロの目でしっかりと確認し、お客様のご要望とご予算に合わせた最適なプランをご提案させていただきます。

大切なお住まいに、これからも長く安心して暮らしていただけるよう、誠心誠意お手伝いさせていただきます。

 

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